ストレート(ブロー/アイロン)・縮毛矯正・髪質改善 — 違いを徹底深掘り、練馬|hair space COCO 練馬店

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ストレート(ブロー/アイロン)・縮毛矯正・髪質改善 — 違いを徹底深掘り

美容室のメニューでよく並ぶ「ストレート(ブローやアイロンでの仕上げ)」「縮毛矯正」「髪質改善」。見た目が“まっすぐ”になる点で混同されやすいですが、目的・仕組み・持続性・ダメージリスク・アフターケアはそれぞれ大きく異なります。この記事では、技術的な違いと実際のお客様への提案ポイントまで、プロ目線でわかりやすく解説します。

技術的な違いをもう少し詳しく

ストレート(熱スタイリング)

  • 内容:シャンプー後にブローで引っ張りながら乾かし、必要に応じてアイロンで形を整える。
  • 目的:その日のスタイルを楽に、美しく見せる。クセを完全には消さない。
  • メリット:短時間・低コスト・ダメージ管理がしやすい。やめればすぐ元に戻る。
  • デメリット:毎回熱ダメージを受けやすく、根本からのクセ解消は不可。

縮毛矯正(Chemical + Thermal)

  • 内容:特定の還元剤(薬剤)で髪のシスチン結合を切り、ブラシとアイロンで形を整え、酸化剤で固定する(2工程以上が多い)。
  • 目的:強いクセやうねりをルートからまっすぐにすること。長期的な“クセゼロ”効果。
  • メリット:朝のスタイリングが大幅に簡単に。梅雨や湿度でも効果が続く。
  • デメリット:薬剤+高温アイロンで髪への負担大。既にブリーチや過度のダメージがある髪は薬剤処理に慎重を要す。部分施術(前髪・顔周り)で調整することが多い。
  • 重要ポイント:薬剤選定、アイロンの温度・プレッシング技術、トリートメントとの組合せで仕上がりとダメージ差が出る。パッチテスト・ダメージチェック必須。

髪質改善(内部補修+コーティング)

  • 内容:栄養分(ケラチン、CMC、アミノ酸など)を補給し、結合を安定させるトリートメント系施術。近年は「酸熱トリートメント」などで疑似的に結合を作る手法もある。
  • 目的:手触り・艶・しなやかさを高め、毛髪内部の不足成分を補ってまとまりを出す。クセを完全に伸ばすことは基本目的ではない。
  • メリット:繰り返し施術で髪質が改善されていく感覚が得られる(表面のまとまり+内部補修)。縮毛矯正より低ダメージで導入しやすい。
  • デメリット:効果は“改善”であり完全なストレートを期待するとミスマッチ。酸熱系は熱やpHで変化を起こすため、取り扱いやホームケアで注意が必要。

カウンセリングで必ず聞くべきこと(サロン向けアドバイス)

  1. 普段のスタイリング習慣(毎日アイロンするか等)
  2. 過去の薬剤履歴(ブリーチ、ハイライト、過去の縮毛矯正)
  3. 希望の仕上がりイメージ(根元から完全にストレートか、自然な柔らかさか)
  4. 許容できるメンテ頻度・予算(縮毛矯正はメンテが必要)
  5. アレルギーや頭皮の状態(敏感肌なら薬剤選定が重要)

施術後のホームケア:共通して重要なポイント

  • 硫酸系シャンプーを避ける(アルカリでトリートメント効果が落ちやすい)
  • 週に1回の集中トリートメントで栄養補給をする
  • 熱保護(ヒートプロテクト)を必ず使用する(アイロン・コテ使用時)
  • 海・プールの塩素対策(前後にしっかり保護)
  • 定期的なサロンでのホームケア製品補充(サロンで推奨するラインを継続)

どう選べばいい?クイック診断

  • 朝のセットを楽にしたい・軽いクセ → ストレート(熱スタイリング)
  • 根元からしっかりクセを無くしたい・湿気で広がる → 縮毛矯正
  • 髪の「質感」をよくしたい・ツヤ・しなやかさを求める → 髪質改善
    (複合提案も有効:縮毛矯正+定期的な髪質改善トリートメントでダメージ抑制&質感アップ)

まとめ

「クセの強さや今までの薬剤履歴によって最適な施術は変わります。まずはダメージチェックとカウンセリングで、縮毛矯正が安全か、もしくは髪質改善で目指す仕上がりに近づけるか判断します。短時間での仕上げ希望なら熱スタイリング、長期的に根元からまっすぐにしたいなら縮毛矯正、髪そのものの質を良くしたいなら髪質改善。気になる方はパッチテストと施術プランを一緒に作りましょう。」

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