ブリーチカラー&ハイライトをわかりやすく解説します
1) 基本の考え方 — ブリーチ(脱色)とカラーは「光」と「輪郭」を作る作業
- **ブリーチ=髪の色を薄くする(光を入れる)**ことで、立体感・透明感・色の再現性が上がります。
- ハイライト=部分的にブリーチして明るさ差を作ることで、顔周りに光を集めたり、カットのシルエットを強調したりできます。
- ポイント:**「どこに光を入れるか(=配置)」と「どれくらい明るくするか(=幅と明度差)」**が仕上がりの印象を決めます。
2) ハイライトの入れ方
・フェイスフレーミング(顔周り)
- 顔まわりに細め〜太めで明るさを入れる。
- 効果:顔を明るく見せ、輪郭をシャープに。肌のくすみを飛ばす。
・マネーピース(強めのワンポイント)
- 前髪の両サイドなど目立つ場所に強く入れる。
- 効果:小顔効果・アクセント。インパクトを出したい人向け。
・バレイヤージュ/スウィープ(自然なグラデーション)
- ブラシで大きくスイープして自然に繋げる。
- 効果:伸びても自然、抜け感のある外国人風に。
・ベイビライト(超細かいハイライト)
- 細い線状にたくさん入れる。
- 効果:自然な立体感・艶感。派手になりたくない人に最適。
・インナーカラー・アンダーライト(部分的に内側だけ)
- 耳後ろや襟足の内側だけに入れる。見せ方で遊べる。
- 効果:動いたときだけ見えるおしゃれ。
3) 部分的ブリーチ(ダメージ最小・狙いを絞る)
- 目的を明確に(顔映りアップ、動きの強調、見せ場作り)。
- 塗る範囲を最小化するほどダメージ少/後処理が楽。
- 手順例:セクショニング→ブリーチ塗布(根元は避けることが多い)→目視で明度確認→早めに流す→トナーで色味整える。
- 注意:既染部(過去カラー)の有無、髪の疎水性・多孔性(ダメージ具合)で仕上がりが変わる。必ず毛髪診断/トライストランドテストを。
4) カットとカラーの“バランス”指針(カット別の考え方)
- レイヤーが多い(動きのあるスタイル)
→ ハイライトを細かく散らすと「動き+光」が強調される。顔周りは軽めに。 - ワンレン・ボブ(重ため)
→ 大きめの面での明暗が映える。細かすぎるハイライトは目立たないので、顔まわりに“太め”を入れて輪郭補正。 - ショート/ショートボブ
→ トップに明るさを集めるとボリューム感が出る。顔まわりは“ソフトなレイヤー+細めのハイライト”が好相性。 - ロングストレート
→ 毛先に向かうほど明るくするバレイヤージュが自然で長持ち。 - くせ毛・パーマヘア
→ 光が散るので、ハイライトは少量でも効果大。配置は“光が当たりやすい高い位置”に。
5) 肌の色(アンダートーン)とカラーの相性
まず自分の肌のアンダートーンを把握(イエローベース=暖、ブルーベース=涼、ニュートラル)。見分け方:手首の血管色・アクセサリー(金/銀)が似合う方など。
・イエローベース(黄み寄り)
- 相性の良い色:暖色系(ゴールド、ハニー、キャラメル、暖かいベージュ)
- NGに注意:灰色が強すぎるアッシュ系は肌がくすんで見えることがある。
- ハイライト入れ方:顔周りは少し暖かめの明るさ+ソフトなトーンで健康的に。
・ブルーベース(ピンク寄り)
- 相性の良い色:クール系(アッシュ、ベージュアッシュ、プラチナ)
- NGに注意:黄みの強いブロンドは顔色を悪く見せる場合がある。
- ハイライト入れ方:細かいベイビライトやシルクのようなトーンで透明感UP。
・オリーブ〜中間肌(暗め〜黄寄り混在)
- 相性の良い色:ブラウン〜ブロンズ、ウォームカーキ寄りの色味が立体感良好。
- ハイライト入れ方:内側にブロンズ系を忍ばせ、表面は少し明るめにすると深みが出る。
・濃い肌色(ダークトーン)
- 相性の良い色:リッチなカッパー・チェスナット・キャラメルブラウンや、大胆なブリーチ後の明るい色でコントラストを楽しめる。
- ハイライト入れ方:コントラスト高めに入れると表情がパッと映える。
補足:「肌の色=イエローベースだから暖色を」という単純ルールは便利だが、服の色・メイク・ライフスタイル(派手が好きかナチュラルが好きか)も重要。必ずカウンセリングで一緒に決める。
6) ブリーチで考えるテクニカルポイント
- リフト量(明度):狙う仕上がりレベルによって薬剤と処理時間を調整。9〜10レベルのブロンドは複数回ブリーチになる場合あり。
- 塗布の順番:既染部→新生毛部分の順でコントロール。根元は熱で早く上がるので注意。
- オンカラー(トーンダウン/トナー):ブリーチ後は必ず色味を整える(黄味の除去やニュアンス付け)。
- ボンドビルダー併用:ケラチン補修や結合補強剤でダメージ軽減。
- 水分管理:脱水や過剰なアルカリで髪が脆くなるので、タイムコントロール必須。
- ストランドテスト:必須。明度やダメージ具合を確認。
7) 仕上げ・ホームケア
- 紫シャンプーや色維持用シャンプーは黄味除去に効果的(使いすぎ注意)。
- 週1〜2回の集中トリートメント(タンパク質+保湿)。
- 熱を使う前は必ずヒートプロテクト。
- 海やプール(塩素)は色落ちの原因。帽子やトリートメントで保護を。
- 色の抜け方もデザインの一部(経年変化)として説明しておくと満足度が上がる。
8) サロンでのカウンセリングチェックリスト
- 日常のスタイリング(巻く/ストレート/毎日アイロン)
- 過去のカラー履歴(いつ/何をしたか)
- 希望の色味の写真(複数角度)
- 仕事・学校での制約(派手NGなど)
- 予算と維持可能な頻度(リタッチ周期)
- 髪のダメージ度合いの共有(施術可能
TEL相談ー0359469344
LINE相談ーhttps://lin.ee/9nYTH2P